皆さん引き続き「台湾のフルーツ大集合」をご覧になっていただきありがとうございます。台湾でよく見かける果物をみなさんにご紹介していきます。
この記事は「台灣水果大集合(下)」の翻訳記事です。台湾でよく食べられているフルーツをまとめて紹介します。
台湾のフルーツについてはその購入方法も合わせて紹介しています。
引き続き台湾のフルーツ大紹介
桶柑と茂谷柑 ~ タンカン / マンダリンオレンジ
柑橘類は、その名称の中に「橘」「桔」という字が含まれ、この発音が「吉」と同じことから縁起が良く、年越しやお参りの際に神様によくお供えされます。タンカンとマンダリンオレンジは似たような味でとても美味しく、果肉は細くしなやかで甘味が強めです。写真のほかにもポンカン、『海梨柑』も美味しいです。旬の季節であれば価格はそれほど高くないので、機会があったら試してみてください。それと、多くの果物屋さんはみかん類の試食があるので、美味しかったら買います。みかん類は酸っぱかったり甘かったり、一番嫌なのはパッサパサのみかんです。もし試食できなかったらたくさん買わない方が安心です。
黃金果 ~ 黃金果
黃金果は少し特別な果物で、阿貴が前に教えてくれるまでは聞いたことも食べたこともなかったので市場に行って探してみました。
黃金果の皮は金色っぽい黄色で、少しだけ緑っぽくツルツル光っています。これが名前の由来でしょう。切ってみると種が大きく、ゼリーっぽい果肉が豊富なので多分お肌に良いです。でも滅多に食べる機会がないので次に食べた際に追記します。
香瓜 ~ メロン
台湾のメロンも美味しいです。皮は薄い緑や黄色で果肉は淡い緑をしています。2~3人で食べると良い大きさで、マスクメロンに比べて小さいです。
切った後もマスクメロンに似ていて、タネを取り除いた後に好きな大きさに切ればすぐ食べられます。熟していれば甘くて美味しいです。熟し切れていない場合は固くて味がしません。
香蕉/芭蕉/蛋蕉/蘋果香蕉 ~ バナナ類
台湾のバナナは説明の必要がないほど有名です。ある人は黒い斑点(シュガースポット)が有り熟して香りの強いものが好きです。また有る人は熟していない緑から黄色になりかけで黒い斑点のない、モチモチした食感の少し酸っぱいバナナが好きです。まだ熟していなかったら少し待ちましょう。
(訳注:日本人からすると全て”バナナ”なのですが、台湾のバナナは種類によって呼び名が変わってきます)
バナナ以外にも台湾には色々な種類のバナナ類があります。私は個人的に丸々として短く皮の厚い芭蕉が好きです。誤って皮を強く押してしまうとあっという間に皮が黒く変色してしまいますが、軽く押すくらいなら果肉に影響はありません。一番好きなのは完熟一歩手前の最もモチモチで甘味の中に少しの酸味があってとても美味しい芭蕉です。でも熟していなかったり、渋みが有る場合は美味しくありません。熟すほど皮が薄くなってきて、モチモチの食感がなくなるので、お好みに応じて食べてください。
蛋蕉は細めで皮が薄く、鮮やかな黄色をしていて、普通のバナナや芭蕉に比べてあまり目にすることが無く、それほど美味しくないです。
アップルバナナ(蘋果香蕉)は見た目で簡単に識別できます。大きく、赤茶色で少し値段が高いです。聞くところによると微妙にりんごの味がするとか? それほど味が分かる方ではないので、皆さん試してみてください。ものすごく美味しいアップルバナナを食べたことがありますが、すごくまずいのも食べたことがあります。
バナナを選ぶのはとても難しいです。日本では有る時は98円のバナナが美味しく、有る時は258円のバナナがまずかったりして恐怖です。
バナナ 蛋蕉 アップルバナナ
草莓 ~ イチゴ
日本のイチゴが美味しいのはみなさん知っています。でも台湾の苺の味もだんだんよくなって来ました。実のところ小さな頃は台湾のイチゴは酸っぱくて好きではありませんでした。最近の台湾のイチゴは甘さが増して、値段もそれほど高くありません。でも、カゴの上面だけ大きくて綺麗なイチゴを並べ、内側は小さなものにしている場合があるので買うときには注意が必要です。イチゴも傷つきやすいので持ち帰るときには特別に気を使わなければなりません。
見えなくても農薬が使われているので、食べる前には綺麗に洗いましょう。
台湾の可愛いウサギのようなイチゴをお見せします。
荔枝 ~ ライチ
皆さん台湾のライチは好きですか?台湾の暑い夏は多くの人が受け入れられるものではありませんが、美味しいライチがあれば夏も悪くないものだと突然思えます。最も有名で個人的にも好きなのが写真の「玉荷包」で、熟していても皮が少しだけ緑色です。値段は高く、毎年収穫量が少ないというニュースを聞きます。でも果肉は甘くジューシーで、重要なのは種が小さいことです。私が一番好きな品種なので買わない手はありません。血糖値に問題がある人や太りたくない人は食べすぎない方が良いです。そして買ったらすぐ食べましょう。そのままでも、冷蔵庫で少し冷やしても良いです。ビニール袋に入れたまま冷蔵庫に入れておくと水気が出てだんだん黒く変色してしまい不味くなってしまいます。果物屋さんの店員さんは新聞紙で包んでビニール袋に入れて保存することをおすすめしていました。そうすると少しだけ長く保存できます。でも「玉荷包」はとても高いので一番美味しいときに食べてしまいたいです。わざわざ後で食べる必要はありません。
ライチには他にも「黑葉」などの品種がありますが、普段はあまり食べません。
ここで少し注意点を。ライチの頭の部分が黒くなっている場合は虫がいるかもしれないので気をつけてください。そのような物はすでに新鮮ではありません。
枇杷 ~ ビワ
ビワも心の中のフルーツランキングで上位に来る果物で、食べ始めたら止まらず、その淡い香りと甘さがやめられない止まらないでカゴ半分食べてしまえるくらいです。ビワの食べ方はとても簡単で、皮を剥けばすぐ身を食べられます。内側には大きな種が入っていて、果肉と種の間には白い膜があるので取り除いて食べましょう。
ビワを買うのもある物は酸っぱく、ある物は甘く、見分けがつかないのでまた難しいです。一つの方法として、買ったビワの皮に小皺が出るまで待ってから食べると比較的美味しく食べられます。でも簡単に腐ってしまう事もあるので食べ頃を見計らう必要があります。
楊桃 ~ スターフルーツ
スターフルーツは見た目が可愛く、切ると星のような形をしているのでとても目立ちます。食べ方は簡単んで洗った後にスライスして食べます。でも皮が厚い場合は尖った部分を多めに切る必要があるかもしれません。渋みや酸味があってあまり美味しくない場合は皮を厚めに剥くと良いでしょう。
スターフルーツを食べたことがないなら、まずジュースを試してみるのも良いです。西門町にはとても有名な店があり、コンビニでも「黑面蔡楊桃汁」という甘くて酸っぱくてしょっぱい飲み物が売られています。台湾に来たらどれも試すことができます。
鳳梨 ~ パイナップル
台湾のパイナップルは甘いです!甘いです!(大事なことなので二回言いました)もちろん酸っぱい物もあります。パイナップルを食べるには少し技術が必要です。なぜなら「パイナップルを殺す」必要があるからです。なぜ「殺す」なんていうのかはわかりません。パイナップルを買う時に多くのお店では無料で皮を剥いて切ってもらうことができます。私の家ではお供えした後数日経ってから果物屋さんの店主にお願いして切ってもらう事もあり、店主は断らず切ってくれます。パイナップルは夏のフルーツなので、衛生面が気になるなら自分で切った方が安心です。
パイナップルケーキは台湾の名産品ですが、濃い香りと酸味があるため土鳳梨を使うのが流行っています。そのまま食べるのであれば牛奶鳳梨か金鑽鳳梨が甘くてジューシーで美味しいです。
蓮霧 ~ レンブ
レンブって可愛くないですか?小さく絶妙な鈴のような形状で一人で一つ食べるのに最適。でも洗う必要があります(農薬使っているので)。頂点部分とお尻の黒い部分と中のワタみたいな部分を切り取れば食べることができます。味は香りがあり爽やかな甘味でくどくありません。
台湾のレンブには黑珍珠、白蓮霧、子彈蓮霧など多くの品種があります。どれも美味しいので熟し過ぎていないものを買えば大丈夫です。時々水っぽい変な味のものがあるので少し怖いです。
台湾人は時に鼻の形をレンブに喩えて「レンブ鼻」と言いますが、皆さんレンブ鼻が好きではありません。他の人にそういうことを言うのはやめた方が良いです。
龍眼 ~ リュウガン
リュウガンも夏の果物で、ライチと同じく皮を剥けば良いだけなので手軽に食べられます。白い半透明の身を食べ、黒いタネは食べません。小さな虫がいる時があるので気をつけましょう!新鮮ではないリュウガンを食べないようにしましょう。
リュウガンは焼いて乾かす事もあり、「龍眼乾」や「桂圓」と呼ばれ甘い味で漢方薬の店や雑貨店で見つけることができます。八寶粥の具材としても使われています。台湾の有名な甘い飲み物としては桂圓紅棗茶が美味しいです。ドリンク店にも並んでいますが、自分で作った方が香りが良いです。
釋迦 ~ 釈迦
台東の釈迦はとても有名で、私の好きな果物の一つです。釈迦はみた感じお釈迦様の頭に似ていて、店頭でも見つけやすいです。
熟した釈迦は少し柔らかく、皮は小さな黒い点が出て来ます。そうなると手で簡単に剥いて、スプーンを使って白い果肉を器に掘り出して食べられます。でも注意しないと果肉の中には食べられない黒いタネがあります。便利と言えば便利ですが、果汁が手につくとネチャネチャするのでちょっと面倒な果物です。
普段市場で買う釈迦は綺麗で硬く、数日待ってから食べることができるので、買って来たらしばらく熟したか観察する必要があります。時にはすでに熟して黒くなった格安の釈迦がありますが、食べる時にはスプーンを使って気をつけて食べます。皮まですくわないようにしましょう。私は皮の味が好きではないです。
柳丁 ~ 台湾オレンジ
台湾オレンジも人気のある果物です。食べ方は簡単で洗った後に四つに切り分けるだけで食べられます。中のタネは食べずに吐き出せば良いです。人によっては繊維質が嫌いで果汁を吸うだけの人もいますが、私は便秘に効果がありお肌が綺麗になるので果肉も好きです。真ん中の白い繊維だけは食べないので切り取ります。
11月くらいが台湾オレンジの季節で、緑色の物、黄色の物どれも美味しいです。ただし、時にはものすごく酸っぱい物を買ってしまう場合もあります(大部分はとても甘いです)ので、母は全て試食し酸っぱかったら買いません。全ての店で試食ができるわけではないので気をつけましょう(たくさんの人が試食するだけで買いません)。
市場では多くのオレンジジュースの屋台を見かけます。でも衛生的に問題のある場合があるので、ちゃんと洗っているか、店は清潔かなどに気をつけましょう。
終わりに
台湾には果物がたくさんあり過ぎます。機会があったら書き足したり、詳しく知りたい果物があれば教えてください。
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