台湾の台東県には温泉で有名な知本(Zhī běn)という場所があります。
日本で言えば鬼怒川とか伊東温泉とかのような感じで、大小の温泉宿が集まって温泉街を作っていて、一時期は大陸客がこれでもかと押し寄せて活況だったようです。
この頃は大陸客が少なくなって閑古鳥が鳴いているとか。
知本温泉にはホテルの日帰り温泉も多く有り、気軽に温泉を楽しむこともできます。しかし、今回は忠義堂という廟(お寺)内に温泉があってお布施だけで入浴できて、しかも源泉掛け流しという噂を聞いたので確認するために行って見ました。
台東から知本温泉への交通
台東市中心から知本温泉に向かうにはいくつか方法があります。
- 台東市中心のバスセンター”台東轉運站(Táidōng zhuǎnyùn zhàn)”からバスに乗る
- 台東轉運站から台東駅までバス、台東駅から列車で知本駅に行き、さらにバスで知本温泉
- タクシー
列車を使う場合は、台東市中心から台東駅が離れているのと知本駅から温泉も離れているので乗り換えが少し手間だと思われます。
列車を使用して台東に到着後そのまま温泉に向かう場合は列車利用。市中心からの場合はバスがオススメです。
知本温泉行きのバスは1番乗り場から発車しています。だいたい1時間に一本くらいはバスの便があり、朝晩は少し多いようです。
もちろんお金のある方はタクシーでどうぞ。1000元(3600円)くらいでしょう?
路線バスながらカラオケ設備のある豪華な車両が使われています。悠遊卡があれば小銭いらずでバス料金を聞き取れなくても安心。
バスは途中、台東大学等に寄って温泉に向かいます。
忠義堂(Zhōngyì táng)を探す
台東市中心から小一時間で知本溫泉に到着します。白玉瀑布(Báiyù pùbù)のバス停で降りて忠義堂を探そう・・・っと思ったら探すまでもなくバス停に着く前に見えていました。
川沿いに建てられた廟の後ろには白い湯けむりが見え、”溫泉套房” = 温泉ルームの文字が颯爽と掲げられています。
套房という単語から想像するに、湯治のように逗留することもできるのかもしれません。
お寺の温泉に入る
とりあえずお参り(拜拜)をしてからお風呂に入ることにしましょう。
温泉は完全にセルフサービスなので、入浴料がわりのお布施はこちらに入れます。50元~100元くらいでいいと思います。
「温泉内の白い紐は緊急連絡用のものなので衣服を掛けないでください」と日本語で注意書きが書かれています。英語を差し置いて特別な待遇。
空いている個室を見つけました。脱衣所は無いので個室内で服を脱ぎます。室内には椅子があったのでそこに服を置いて入浴しました。
個室の入り口には「衛生を保つため風呂で洗濯やペットの風呂は厳禁。ゴミは風呂に捨てず外のゴミ箱へ」と書かれています。気をつけましょう。
いざ入浴
控えめに書いてもワイルドな感じで、個室の上部は目隠しなしで窓が空いているので、こういうのに抵抗がある方はホテルの日帰り入浴に行ったほうが良いです。完璧な衛生さ加減を求める人には向いていないと思います。
湯量はかなり豊富で熱いです。火傷に気をつけつつ適温になるよう水と一緒に湯船に湯を張ります。繰り返しますが、外から見えそうな場合もあるのでそういうのがきになる場合はやめたほうがいいと思います。
お湯は炭酸水素ナトリウム泉で美肌効果があるとか。特に癖のないあっさりとしたお湯でした。温まります。
お風呂に入り終わったらお湯を流して、少し水で綺麗にしてから個室を出ます。
温泉で汗をかいた後は塩入り沙士で水分と塩分補給を。
次回があったら他の温泉宿にも行って見たいです。
お店情報:
住所:臺東縣卑南鄉溫泉村龍泉路38號
HP/FB:台東観光公式ホームページ(中文)
電話:
日本語対応:不可
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